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Posted by naturum at

2009年02月28日

花咲き春。

今日はとってもいい日和。
雨の日は雨の日の、曇りの日は曇りの日の、雪降る日は雪降る日のいいところがそれぞれあるけれど、やっぱりウキウキするのは太陽が顔出してる日、ですね。

花粉症でズルズル鼻水が出てくるけど、お構いなしのいい気分だ。



畑を耕す前準備に、前作野菜の残さをおかたづけ、してると咲いてたルッコラの花。

真白な正十字。血管のような紫色の浮き出る線が、なんだかとても荘厳です。

野菜も花を咲かせるってこと。

当たり前のようで、実は案外知られていなかったりすることなのかも。
少なくとも僕は農に出会うまでスーパーの野菜しか見たことがなかったので、想像すら及ばなかったことでした。

鑑賞用の花ほど主張は少ないけれど、ひっそりささやかこじゃんとカワイイ花を咲かせます。
オクラなんかはキレイだね、ハイビスカスの仲間。
キュウリも鮮やかな茎や若芽の緑とうっすら優しい花の黄色のコントラストが何とも言えないもんです。

ナスは実と同じ、薄ムラサキのちょっと色っぽい。
カボチャはフワフワ手触り気持ちよさげな黄色の花。

夏野菜は実を食べる野菜が多いから、栽培中に花を楽しむことができます。

秋冬野菜はとうがたってから花が咲きます。
そのころには収穫期間が過ぎており、目にすることなく耕される野菜もあることでしょう。

ブロッコリーなんてあの蕾がいっせいにホワーッと咲き乱れて、一株花畑になってしまいます。

農家でしか楽しめないこと??

んなことない。
ちょっと郊外に出て、ウロキョロしてみれば、案外目につく畑に野菜。

いろいろ探すのも面白いかもね。

(おとふくじゅん)

BGM ジムノペティ / 今宵も、うたかた探し  


Posted by おとふくばたけ at 20:42Comments(2)開墾期

2009年02月22日

お猿さまがいらっしゃる。

ハイリスクハイリターンな大原の上ん田。

とってもローカルな話ですが、京都は大原人口3000人とは言え、それぞれの町内には色があって然り。
我々チームオトフクが住むのは大原の中でも昔っから結構な方々が住んでおられたところらしく、その理由のひとつが「上ん田」って名前のとおり、大原を見下ろすような見晴らしナイスな棚田の立地からもわかるとおり、らしい。らしい(笑)

水も比叡山からの硬水が流れてきて野菜づくりにゃとっても良い。
ちなみに硬水は作物には良いが、お酒づくりには軟水が良いとか。大原で酒造が現在は残ってないのはそのせいなのかな??
さらに比叡山の土砂や高野川の氾濫による肥沃な土壌が形成されていることも、大原の野菜はオイシイねって言われる所以。中でも上ん田はその条件を余すところなくゲットしてる大原内でもさらにオイシイ作物ができますよって昔から伝えられてるとこなのだ。



観光シーズンの喧噪もここまでは届かず、ポレポレな気持ちで野良仕事で悦に入れるいい気分なとこなのだけど…。

いかんせん猿が来なさるのが大変な問題。
比叡山に巣食うお猿さまたちの餌場として大活躍の上ん田。オイシイ作物のためにはなかなか防げぬお猿さまたちと闘う必要があるのですねぇ。云々。

人間が招いた事象だとは言え、農家は獣害に頭悩まされる。
どうしたって、ね。難しい!!

(おとふくじゅん)

BGM bjork / debut  


Posted by おとふくばたけ at 18:45Comments(0)開墾期

2009年02月21日

無理なく農に関わる。

御無沙汰しすぎておりました。
研修生時代、お世話になっていた農家さんの一人がお亡くなりになられたことを聞き、急遽九州に飛んでおりました。

新規参入で有機農業を、という方々はそれぞれに強い思いをお持ちになっています。
環境問題への懸念、現代社会に対する警鐘、まっとうな食への憧れと回帰、持続的な農業の確立、などなどたくさん。

意外にも、というより考えれば極々自然な理由なのでしょうが、子どもをゆったりとした空間で育てたいとする思いから田舎で有機農を、と始められる方は多いですね。

お亡くなりになられた農家さんも子育てを田舎でしたい、障害のある子がのびのびと育つことができるような環境で生活したい、という思いから新規参入された方でした。

その思いが強すぎてご無理をなされていたのでしょうか。病を患い、ついに逝ってしまわれました。

スローライフを掲げた有機農家が多忙を極めて…何とも言えぬ結果です。

残されたご家族は闘病期間が長かったこともあり、ある意味では覚悟なされていたことだったのでしょう。あっさりと、今後の未来を笑顔で話されていた奥様の強さが印象的でした。

それと故人のお亡くなりに寸前の写真。
あらゆる柵から解放されて、ご自分のことと奥様に甘えたいという思いとだけが残った安らかな顔でした。



バランスって大切ですね、ほんと。
なんだかんだいって今の日本ではお金がないと生きていけない、稼ぐためには働く必要がある、働いてもなかなか収入の増えない農家は大変だ、だったらもっと働くしかない、悪循環。

安定した経営と追っていたい理念。どちらかに偏るとどうしたってしんどくなりますもの。

…とは言え、奥様は今後も農を続けていく、女性でもやっていける農の形を確立したい、と仰ってました。
肩肘はらず、無理をせず、奥様なりのやり方で今後も農に関わっていく、と。

素敵でした。何もできないけど、時折は連絡していこうと思ってます。
全国に仲間がいるって思えること、有機農ネットワーク。見ず知らずの人々とも仲良くなれる共通項―農―に感謝。


自分たちも無理のない形で、長く長ーく続けていける農の形を追い求めていこう、と思います。




春がまだまだやってこない大原に、雪の寒さに負けじとがんばるエンドウさん。
水はけの悪い田に植えてごめんね。

(おとふくじゅん)  


Posted by おとふくばたけ at 12:37Comments(0)雑記

2009年02月12日

恩人からの手紙。

先日、農の道にシフトすることになった恩人から手紙が着た。

青森は六ヶ所村、【花とハーブの里】で13年間常駐スタッフとして滞在していたお坊様。
六ヶ所村は言わずと知れた核燃の村。国による情報封鎖のせいか、驚くほどニュースが入ってこないのが悲しいところ。
既成概念のフィルターをとっぱらって、周囲にアンテナを張り巡らさないといけないですね。いかんいかん。


4年前―もう4年前になるのか…―に訪れた時はヤマセが吹きすさぶ春待ちの季節。
今でこそムーブメントとなって各地で自主上映がなされている【六ヶ所村ラプソディ】の撮影中で、【鎌仲ひとみ】さん含む撮影班が撮影の合間にチューリップ祭りで和気あいあい。

右も左も分からぬ音吹じゅんさんは何もできないことにショックを覚えたが、やったるぞ的興奮にも見舞われた。

一昨年、【正木高志】さんのwalk9に参加したくてしたくてたまらなかったが、修業中で身動き取れないことを理由に断念した。言い訳といっていい。

届いたお手紙の主はこのピースウォークに最初から最後まで通して参加されており、やっぱり参加しておけば良かったと後悔してる。

拝金主義に蹴りを入れて、かわりにだだっ広い畑の隅っこで一緒に四股を踏んだのを覚えてる。
ひとつひとつの動作を丁寧になぞると、四股は結構な疲労感を与えてくれる。同時に素敵な達成感もね。

いろいろお話してもらったな。

今、音吹畑は冬の農閑期。
今後の農の道のベクトルをどうすればいいのか。
いろんな農的知人ができて、いろんな方法を見てきて、若干軸ズレしてるのかもしれないなぁと、ふと。

それに伴い、青森に行きたい願望がどんどん高まってきてる。

原点をもう一度見ておきたい。
恩人にもう一度会いたい。
あの自然を目に焼き付けておきたい。

根なし草は卒業して、これからは畑を軌道に乗せ家族を第一に考えていかねばならないのだけどね。
お金の件もあるので、もう少し考えよ。

…ここでまたお金を問題に挙げる自分がなんだかなー。



【アマナクニ】【なまえのない新聞】
ぜひ。

(おとふくじゅん)

BGM Lou Reed / Ecstasy  


Posted by おとふくばたけ at 23:21Comments(3)雑記

2009年02月12日

ビバキューバ。

8日の夜、キューバ都市農業リポート「Salud!ハバナ」 をリポーターである北海道の有機農家さん小林卓也くんの説明とともに観て、そして若手農家さんや食に関わる人たち、農に関心を持つ人たちと一緒においしいおいしいマクロビご飯に舌鼓を打ちながら語るって会を終えました。

小林卓也 / はるちゃん
【はるきちオーガニックファーム】



ソ連の解体、社会主義の崩壊、アメリカの経済封鎖という状況はキューバを石油依存の生活スタイルから脱却させることになりました。
輸入に頼れないなら、生み出すしかない。石油がないなら、代替方法・資源を活用するしかないですものね。
キューバがスゴイのは、そうした危機に対して国が真っ先に動いて先導してるってこと。そしてその指針が常に民の為にあるということ。

結果としてプランテーションによる大規模生産から、都市部のわずかな区画を利用したオルガノポニコという畝を囲ったようなプランター栽培方法に移行して、見事成果を挙げているのですねぇ。

元々肉食中心のキューバを、野菜好きにさせたのも国営放送などの調理法紹介番組があったりと、多角的な都市農業推進方法があったようです。

ずいぶんと以前に吉田太郎さんの本を読んで、キューバってスゴイなぁと思っていたのが、二年前にはるちゃんと出会って「Salud!ハバナ」を見せてもらい、映像で見るとまたとんでもねぇなーという思いを持っていました。今回はまた違った視点で見ることができてよかったです。

8日の会ではキューバという国を掘りさげる質問が多くて政治的側面、生活的側面の興味深く話が聴けました。
社会主義国であるからこそ方向転換ができた、という見方はもちろんあると思います。やっぱりお金が価値基準の大半を占める資本主義国ではなかなかそうはいかないだろう、と悲しいけど思いますものね。価値観の相違は仕方ないのかもしれないけど、でも、なんかそれって言い訳だなぁ、とも。

地下資源はいずれ枯渇することが分かっているのだから、代替案を考えないと始まらない。それをいち早く成し遂げつつあるのがキューバなら、なぜキューバはそれができたのかをまっさらな目で見ることが大切ですよね。

日本でも既存の電力供給量の70%を風力や水力をはじめたとした代替発電で賄うことができるというデータもあるそうで、だったら残りの30%分はいらない自動販売機の電気を切ればいい、とか思ったり。

それにしてもキューバの有機野菜、きれいでしたねぇ。

実を言うと9日には再びDVDを観ました。京丹後に行って、農業者と勉強会をしたのですが、その時には農業技術の視点から質問がたくさん出てこれまたすごく面白かったですが、キューバってホントに自由なんですよねアプローチの仕方が。

様々な農業技術を試しているようでして、もちろんそれは石油依存の既存の農業技術とは違う方法なのですが、「えーオカルトやんか!」というような農業技術もわりと本格的に実践しているようなのです。
キューバはすごく研究熱心だ、とはるちゃんはしきりに話していましたが、熱心な研究がしっかりと国民の食糧確保という命題に向かっているのがとても印象的でした。

日本は…??

と考えると農協のやってること、農政の方向性、わけがわかりません。
北海道では米ぬかを農協が買い上げ、中国に高値で売りさばいているようです。米ぬかを使いたい農家さんは米ぬかをより高い値段で買わねばならず、農協って何だろ?って考えさせれます。

なんだかなぁ、と思いますが嘆いていても始まらないので、とりあえずこのムービーで学んだことをほんのちょっぴりでもいいから実践してみることから始めようかと思います。

非常に有意義な時間を過ごすことができました。

会の場所として京都は静原の【カフェミレット】さんをお借りしましたが、ヴィーガンフード、とても美味しくて驚きのメニューがいっぱい!
僕はイベントに参加するのは大好きなのですが、企画運営するのが大の苦手というより嫌いで申し訳なかったのですが、農的暮らしのコーディネイター【キンモクセイ】の隅岡さんと【カフェミレット】さんのおかげで素敵な会になりました。この場を借りて御礼申し上げます!

いや、ほんとよかったです。

(じゅん)

BGM delays / You See Colours  


Posted by おとふくばたけ at 09:15Comments(0)開墾期

2009年02月02日

音吹畑について。

「おとふくばたけ」は、畑主じゅんと相方みさによる環境に配慮した農法により野菜の栽培をおこなう農園です。京都の大原で活動しています。2008年夏に新規就農したばかりの新米農家にて、何が分かっていて何が分からないのかすら分からない、とりあえず分からない夫婦です。分からなさ過ぎて、へっぴりごしです。



下記をコンセプトとして動いています。

■野菜の栽培を主軸とした農園

 米でなく、果実でなく、畜産でなく、野菜の栽培です。なぜかというと、野菜が好きだからです。自給程度に稲作や畜産もいずれは行いたいと思っています。

■農を暮らしの中心に据えたオシャレでセンスのある生き方を追求すること

 農業は泥臭くて汚い、子供には継がせられないと離農、休耕されるのが現代日本の農の実態です。が、しかし農が身近にある暮らしは、我々のような若い世代にとってオシャレで豊かで素敵です。同じように考える人々がどんどん増えていくことを願っています。そのために自分たちができることは、「あいつら楽しそうにやってるなー!」といった感動を与えるような生き方をすること。何より自分たちが楽しむことを理念に据えたいと思います。

■化学合成農薬、肥料を使用しない栽培

 おいしくて自然にも優しい有機栽培を実践します。現段階では有機JAS法の認証を受けておりません。畑を始めたばかりですので、残留農薬、また飛散農薬についてはないとは言い切れません。そもそも完全無農薬という言葉自体に疑問を持っておりますが、少なくとも我々が農薬・化成肥料を投入することはありません。

■自然の循環に即した農法

 できるかぎり畑内、あるいは地域内で得られる有機物を利用した土づくりを行います。畑でとれたもの、野菜の残さ、草木を還元し、外から投入する肥料や有機物は最低限にとどめます。


へっぴり駄農ですが、ボチボチ更新していきます。



オオイヌノフグリがぼさぼさ育ってきました。春、近し。

(じゅん)  


Posted by おとふくばたけ at 21:55Comments(0)おとふくばたけ

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